木材産業を通じて自然と人に優しい社会へ!林業ならではのSDGsとは?

  • 2021年4月5日
  • SDGs

優しい社会を作るためのSDGs

日本は、世界でも有数の森林国で、国土のおよそ3分の2が森林で覆われています。
森林は人々を災害から守るなどの重要な働きをしていて、その整備を担っているのが木材産業です。
木材産業は、自然と人に優しい社会づくりに取り組んでいますが、これは世界規模で推進されている、SDGsの影響と言って良いでしょう。
SDGsのゴールは多岐にわたりますが、木材産業を通して、どのように貢献できるのでしょうか。
ここでは、林業ならではのSDGsにスポットを当ててみます。

SDGsとは

SDGs(The Sustainable Development Goals)とは日本語でいうと、「持続可能な開発目標」のことで、国連が中心となって推進しています。
SDGsは、貧困や飢餓、地球温暖化など、世界的に懸念されているさまざまな課題を解決するために、幅広い分野において目標を設定しているのです。
SDGsには、17の目標とそれを達成するための169のターゲット、さらに各ターゲットの達成を促すため、232もの指標が設定されています。
このことから、SDGsがいかに幅広い分野をカバーしているかがわかるでしょう。
SDGsは、国のみならず、企業や個人の目標でもあります。
日本でも政府をはじめSDGsの活動に賛同する企業が、グローバル目標をベースに、さまざまな活動を提案し、実践しています。

林業を通して達成できるSDGs

SDGsの15番目の目標は、「陸の豊かさを守ろう」です。
これは林業に通じるものがありますが、林業を通して達成できるSDGsはほかにもあります。
どのようなことが期待できるか、いくつかご紹介します。

・自然に負荷をかけない山林の利用と管理

木材産業の中心的な役割といえば、森林や山林などの管理です。
木材業界に属する企業の多くが、緑を適切に管理し、正しく保全しようとすれば、緑は守られ、人々は自然の豊かな恵みを享受できるでしょう。
経済の発展に山林の開発は不可欠ですが、そのまま放っておけば緑が失われるだけでなく、土砂崩れや地球温暖化といった問題を引き起こすことが考えられます。
そこで林業では、木を伐採した後に植林し、緑を蘇らせる取り組みを行っています。
また、買い取った山林を整備し、自然のサイクルを促して、より豊かな山林にするという活動も増えてきました。
緑を増やすことで、SDGsが掲げる15番目の目標を達成できるだけではなく、気候変動や自然災害への対応力を付け、持続可能な資源を、次の世代に引き渡すことが期待できるのです。

・自然と人とのふれあい

山林を適切に管理し、保存することは、人々に自然とのふれあいを提供するきっかけにもなります。
たとえば、自然の中に遊歩道を作るとします。
人々は、豊かな自然を楽しみながら、散歩できるようになるでしょう。
遊具を設置すれば、子どもたちが思いっきり体を動かせる場所を提供することにもなります。
自然の中で活動することは、人々の健康維持を促進し、自然と調和したライフスタイルを実現することにつながるのです。
自然と人とのふれあいを目指した取り組みは、環境と人、そして経済との調和を促進します。

・地域の活性化

山林の管理や保全は、地域単位で行うことが可能です。
各地域によって緑地の面積や人口、山林の状態など異なりますが、手つかずのまま放置されている山林も少なくありません。
こうした手つかずの山林の管理を推進すると、新たなビジネスモデルが誕生するなどして、地域活性化につながります。
たとえば、山林から生産される木材を利用して、新たな製品を作るプロジェクトを立ち上げたとします。
そうするとプロジェクトによって、放置された山林の問題が解消されるだけでなく、新たな労働力が必要となるため、雇用の問題も解決されるでしょう。
人々の生活が潤えば、その地域は活気づき、住み良さを追求した、より良いサービスが生まれるかもしれません。
放置された山林をうまく活用すれば、商品開発をしたいと申し出る企業が出てくることも考えられます。
そうすると、また新たなビジネスモデルや雇用が誕生し、地元の経済成長を押し上げ、地元は活気づくでしょう。
このように、林業が積極的にSDGsに取り組むことで、緑を守るだけでなく、さまざまな問題を解消することにつながります。

林野庁が推進している主なプロジェクト

林野庁でもSDGsをベースにした、さまざまな活動が行われています。
林野庁が推進している、主なプロジェクトについてご紹介します。

・スマート林業

スマート林業は、最先端技術を積極的に活用して、林業の活動を発展させることを目的とした林業を推進しています。
たとえばドローンを利用した森林管理です。
ドローンを導入することによって森林全体を効率良く管理することが可能になりました。
林業は人手不足と高齢化という大きな問題を慢性的に抱えていますが、スマート林業を導入することで労働者の負担を軽減し、安全性と生産性を効率良く確保することで、林業に従事する若者の育成を目指しています。

・木材によるエネルギーの創出

木材を利用した、バイオマス発電の開発が活発化しています。
日本では、石油や天然ガスに頼った発電が主流ですが、その自給率は1割ほどです。
再生利用可能なバイオマス発電が普及することにより、エネルギー自給率をアップさせ、環境に負担のかからないエネルギーの利用が期待できます。
(参考:令和元年度エネルギーに関する年次報告(資源エネルギー庁)より)

まとめ

木材産業を通じて達成可能な、SDGsについて説明しました。
林業は緑や山林、自然など直接結びついている業種で、環境に配慮した経済活動に取り組むことで、SDGsが掲げる指標や目標に近づくことが可能です。
木材産業でSDGsを意識した活動が広がることで、自然と人に優しい社会の実現を目指すことができるようになります。
林業は、人々が安心して暮らしていくために欠かせない存在であることがわかります。

>包丁のためのまな板「Boku」

包丁のためのまな板「Boku」

切る、置く、飾る
思いのままにそれぞれのカタチ。

Bokuのまな板で使われてい「朴(ほお)」は、まな板の御三家のひとつで、魚などを置いたときの安定性が高いのが特徴です。木質が柔らかくきめ細かなため、弾力が高く均一で包丁に優しくプロフェッショナルの現場でもよく採用されています。

CTR IMG