こんなに魅力的!朴の木のまな板の特徴とメリット
■そもそも朴の木とは
朴の木は、モクレン科に属し国内全域に生息しています。
広葉樹であり、木自体は柔らかいけれども収縮はしにくいです。
歪みや変形がないので、加工しやすい木材として人気があります。
特に適しているとされるのが、まな板です。
朴の木の特徴として、ヤニは少ないですが油分が適度にあります。
さらに水に強い体質であり、水回りに使う道具には最適です。
木目はまっすぐであり、きめ細かい繊維で灰白色の辺材です。
辺材は白っぽくてやや腐食しやすいので、心材部分を水回りの道具を作る際には使います。
心材は水気に強いうえに油分により刃物が錆びにくいので、刃物との相性が良い木であると言われています。
国内全域で入手できるので、価格帯もそれほど高くはありません。
それゆえに、家具や雑貨にも活用しやすい木材であるのです。
■まな板に使うことの適性
刃物との相性が良い朴の木は、まな板として人気があり調理人も愛用しています。
それほど高値でなく手に入るので、一般家庭の間でも使っている人は多いです。
朴の木のまな板がなぜこれほどまでに人気なのかを見ていきましょう。
・安定性
まず言えることは、その安定性です。
まっすぐな木目であり安定性が良いです。
まな板は掴みにくい肉や魚、時には硬い食材を置いて包丁を入れるため、何より安定性があることが重要です。
朴の木であれば安心して、食材を切ることができます。
・水切れが良い
水切れが良いことも大きなメリットです。
木のまな板は使用後に洗っても乾燥しにくいものであるとカビが生えてしまうことがあります。
朴の木は水気に強い性質なので抗カビ効果もあるでしょう。
またまな板の上で生ものを切る際にも、清潔で安心です。
黒ずみもできにくくて、長年きれいな状態で使い続けることができます。
・柔らかくて弾力性が高い
朴の木は柔らかいので、包丁でピックしても問題ありません。
たとえば鰻を扱う際などはまな板に鰻をピックして捌きます。
朴の木は柔らかくて再生力もあるので、そのように包丁を突き差しても砕けたりひびが入ったりする心配もないのです。
朴の木が持つ優しい弾力性も、まな板に向いている理由の一つと言えるでしょう。
・ほかにもさまざまな特徴が
天然の木のあたたかみや元の白系の色も、落ち着いて料理するのに適しています。
やや茶色がかっているものを選ぶことで汚れも目立ちにくいですし、より丈夫で水にも強い傾向にあります。
適度に油分が存在することで、包丁が錆びにくくて包丁も長持ちします。
まな板と包丁はセット道具でもあり、包丁にとっても良いまな板であることは大切です。
まさに朴の木のまな板は、長期にわたって快適に使い続けるのに最適な商品というわけです。
ただ一つ、見た目を気にするのであればヒノキのほうが見栄えが美しいかもしれません。
とはいえ朴の木の自然で素朴な風合いを愛する調理人もたくさんいるのは事実です。
シンプルでありながら非常に価値のあるまな板です。
■使い心地
魅力溢れる朴の木のまな板ですが、使い心地に関してはどういった感じなのでしょうか。
まず手入れが楽なのは嬉しい点です。
水を切りやすくてすぐに乾きますし、カビや黒ずみが生じにくいのでメンテナンスに苦労することもありません。
さらに木の質が柔らかいので、包丁の滑りが良くて手を切る心配もないという声もあります。
プロが愛用するだけでなく、子どもがママのお手伝いに何かを切るときにも使いやすいはずです。
たとえば硬いかぼちゃを切るときなど、力を込めてカットするとまな板に包丁が突き刺さって抜けなくなったことはないでしょうか。
ねぎを輪切りにするときも、包丁が動きにくくて切ったつもりがつながっていることはありませんか?
スウッと滑るのが、朴の木のまな板です。
それゆえに包丁捌きもうまくいくはずです。
朴の木であれば、たとえまな板が突き刺さっても簡単に抜けますし、跡形もさほどありません。
かぼちゃも安心して切れますし、ねぎもスパスパとスムーズにカットできるできるでしょう。
トントンとまな板に包丁が当たるリズミカルで優しい音も、朴の木のまな板ならではです。
きっと毎日の料理がさらに楽しくなるに違いありません。
■メンテナンスの仕方
まな板を使う前に、濡れ布巾で軽く表面を拭き取るだけで、よりいっそう使いやすくきれいになります。
調理後は、熱湯消毒をするように習慣付ければ抗菌にもつながります。
サッとお湯を注ぐだけでも良いです。
時々、塩でまな板を洗うことで、朴の木の再生力をさらに高めることができます。
柔らかい木質のままずっと使い続けたいのであれば、塩で擦る方法でのメンテナンスを時々行うようにしましょう。
レモンを使うのも殺菌作用がありおすすめです。
朴の木は反りにくいですが、念のために使わないときにはまっすぐに立てて保管するように心がけると安心です。
木の繊維が柔らかいので、あまり毛の硬いたわしなどでゴシゴシ洗わないほうが無難でしょう。
優しい朴の木のまな板だからこそ、洗うときも優しく扱いたいものです。
■まとめ
朴の木のまな板にはさまざまな特徴があります。
ぜひ朴の木のまな板の心地良さや使いやすさを体感してみてください。